スポンサーリンク

この広告は一定期間(1ヶ月以上)更新のないブログに表示されます。
ブログ記事の情報が古い場合がありますのでご注意下さい。
(ブログオーナーが新しい記事を投稿すると非表示になります。)


Posted by at
2025年03月19日

吸玉による皮膚の反応とその意味

当院では吸玉好きな方が多く、鍼灸施術される方で希望される方にサービスで使用しています。

診断の目安になるので便利なのですが、皆さんにもわかりやすいよう下の表にまとめてみました。



是非参考にしてみてください!

Posted by かりんしんきゅういん at 16:11 Comments( 0 ) 鍼灸 その他医療
2025年03月10日

自律神経をコントロールする方法

自律神経をコントロール方法として最初に患者様にお伝えしているのは、鼻呼吸を意識することです。

鼻呼吸は副交感神経を優位にし、心身を落ち着かせる働きがあるからです。

心臓がドキドキしたり、悩み事があったり、眠れなかったりなどある時は、先ず口を閉じ鼻から空気を沢山吸ってみてください。
心も体も少し楽になるのを感じてもらえると思います。

口呼吸は主に交感神経が優位になると言われています。

理由としては、浅く速い呼吸になり、これは体を**興奮状態(戦闘・逃走モード)**に導く交感神経を活性化させます。酸素の取り込みが非効率で、体は「酸素不足」と認識し、結果体を活性化させる交感神経が働きやすくなるためです。
鼻呼吸にする為に、寝ている時に口テープをして強制的に鼻呼吸にしたり、舌を上顎につける筋力をつけるトレーニングもおすすめしています。

その他には、自律神経は脊髄を通じて全身に指令を送っています。特に後頭部・頸部・背中の筋肉が緊張すると、交感神経が過剰に働きやすくなるため、緩めることが重要です。
当院ではそれらを鍼などでゆるめますが、ご自身でも緩められる体操もその方に合わせて提案しています。気功法でもある"スワイショウ"は全ての方におすすめしています。

当院ではへそ灸を大抵の方に行いますが、お臍は内臓を司る神経が集まる場所です。ここを温めたり、手を当てて呼吸を整えることで、副交感神経の働きが高まり、内臓の働きや自律神経が安定しやすくなります。
特に夜寝る前にも湯たんぽなどでへそ周りを温めると、深い睡眠へと導かれますのでやってみてください。

運動では交感神経を刺激しますが、運動後の身体は副交感神経に導かれます。
このように運動は交感神経と副交感神経の切り替えをスムーズにし、心身のバランスを整える効果があります。

太陽の光を浴びることも自律神経を整える重要なポイントです。朝起きたらすぐに太陽を浴びると、体内時計がリセットされ、交感神経が適切に働き始めます。これにより日中の活動がスムーズになり、夜は自然と副交感神経が優位になり、質の良い睡眠につながります。

一方で、夜のスマホやパソコン、テレビの使用は自律神経を乱す大きな要因となります。画面から発せられるライトは交感神経を刺激し、眠りを浅くする原因となるため、寝る1〜2時間前には使用を控えることが理想です。ラベンダーやカモミールなどリラックスできるアロマを焚きながらゆっくり呼吸を整えると、副交感神経が優位になり、深い睡眠へと導かれます。

カフェインの摂取にも注意が必要です。カフェインには交感神経を刺激し、覚醒状態を引き起こす作用があります。朝や昼間に摂取する分には問題ありませんが、午後遅い時間や夕方以降に摂取すると、交感神経が活発になりすぎ、夜の寝つきが悪くなったり、浅い眠りを引き起こす原因となります。結果的に副交感神経が働きにくくなり、翌日に疲れを持ち越すこともあります。

食べる時間も大切ですが、特にカフェインの摂取時間を意識することが大切です。
理想的なのは、午後3時以降はカフェインを摂取しないことです。そうすることで、夜には自然と副交感神経が働きやすくなり、深い睡眠へとつながります。もし温かい飲み物が欲しい場合は、ノンカフェインのハーブティーや白湯を取り入れると、リラックス効果が高まりやすくなります。
当院では院長厳選の香りも味も幸せな気分になれるノンカフェインハーブティーを置いています。

寝る時間を一定に保つことも非常に重要です。毎日決まった時間に寝て起きることで体内リズムが整い、自律神経の働きが安定します。特に夜更かしや寝不足は交感神経を過剰に働かせる原因になるため、寝る時間を一定に保つことも意識しましょう。

温度ですが、末端(手足)やお腹、仙骨周り(お尻)の冷えは交感神経を刺激しやすくなります。これらを温めることで副交感神経が優位になり、心身が落ち着きやすくなります。

自律神経は生命を維持する為に無意識に働く神経なので調子悪いと感じるのであれば、先ずは身体の声を聞き従う事が基本ですが、身体の仕組みを知ると早く快適な状態に戻す為にコントロールすることは多少可能です。

この他にも食事法などもありますし、当院の施術ではその方その方に合わせたアドバイスをしております。

寒暖差があったり、花粉などアレルギーがでたり、身体が痛んだり、めまいが起きたり、心が落ち着かなかったりなど、自律神経は生命を守る為に働いてはくれているけど、それによる不快な症状が起こりやすいこの季節。
まずはそれに従う事が基本ですが、より心地よい春が皆様に訪れるようまとめてみました。
是非実践してみてくださいね!





2025年03月09日

自律神経失調症という病名に物申す

患者様から、
「自律神経失調症があるから体調を崩しやすいんです。自律神経失調症を治す鍼をしてください。」
と言われることがあります。

でも、私はいつもモヤモヤしてしまいます。

そもそも自律神経とは、生命を守るために24時間働き続ける神経です。
心臓を動かしたり、呼吸をしたり、体温を調節したり……
命を守るために、すべて「正常」に働いています。

もし本当に「失調」しているのなら、呼吸や心拍が止まり、生命の危機に陥るはずです。
でも、そういった方々は生命の危機に晒されているわけではありませんよね。

不調は「自律神経の異常」ではなく「体のサイン」

例えば、
• 朝起きられない → 体を休ませた方がいいというサイン
• やる気が出ない → エネルギーを使いすぎているというサイン
• 食欲がない → 消化にエネルギーを回せないほど疲れているサイン
• 動悸がする → 生命を守るために交感神経がフル稼働しているサイン

**すべては「生命を守るための正常反応」**なんです。

もし不調を感じるなら、
「自律神経が乱れている」ではなく、
「身体が無理をしているサイン」と捉え、
生活の中で身体を労わる行動をすることが、根本的な改善につながります。

鍼の役割は「サポート」であり「治す」ことではありません

鍼をすることで、
・体のこわばりを緩める
・血流を促す
・副交感神経を優位にする

これらの効果により「楽になった」と感じてもらえるかもしれません。

でも本当に大切なのは、
患者様自身が「私は病気だ」と思い込むことをやめることです。

身体は常に「正常」に働いている。
その働きを邪魔しているのは、
・無理な生活習慣
・過度なストレス
・思い込みや不安感

これらを見直し、身体の声に耳を傾けることこそ、根本的な治癒への近道です。

一方で、薬で無理やり自律神経をコントロールしようとすると、本来「生命を守るための反応」を抑え込んでしまい、かえって不調を長引かせる可能性があります。

「なぜその薬が出されているのか?」
「本当にその薬が自分にとって必要なのか?」
と、一度立ち止まって考えてみるのも大切です。

薬をやめるかどうかを決めるのは患者様ご自身です。
私たちの役割は、身体が本来持つ治癒力を引き出すお手伝いをすることだと考えています。

「自律神経失調症」という言葉に惑わされず、
身体は常にあなたの命を守るために頑張っていることを忘れないでください。

不快な症状は、
「あなたの身体が伝えてくれている大切なサイン」です。

その声に耳を傾け、
自分を大切にする行動を心がけることが、
本当の意味での「治癒」に繋がります。

私たちはそのお手伝いをするだけ。
治すのは、あなた自身の身体と心です。



冬から春の気候に向かっている今の季節は、私も今日はちょっとしんどいなと思うこともあります。
自律神経が正常な証拠ですが、でも軽くする方法があれば嬉しいですよね。
次はその時にすると良い身体の使い方やツボなんかを紹介していきたいと思いますのでしばしお待ちください。


Posted by かりんしんきゅういん at 19:08 Comments( 0 ) 鍼灸 その他医療 薬害